お気に召すまま

地元の紅葉スポットへ出かけた。

 

今日スーパーの駐車場で空を見上げたら、雲一つなくとても爽やかで

家にこもっている場合ではない、と思ったのだ。

思い立ったが吉日。昼食を食べてすぐに出かけた。

 

こはちょっとしたハイキングコースだ。

坂をずんずん上っていくと、小さな池のある、少し開けた場所に辿り着く。

紅葉が水面にきれいに映る。そこが一つのゴールだ。

 

あいにく紅葉はほんの一部しか色づいてなかったが、坂を上るのが気持ちよかった。

緑豊かな場所って、空気が澄んでいる感じがする。

 

友人同士、カップル、家族連れ、ご夫婦・・・

さすが紅葉シーズン。色んな人が、入れ替わり立ち代わり訪れる。

 

すれ違う時に「こんにちは~」と軽く挨拶する。みんな返してくれる。

道端だと挨拶しづらいけど、山だと声をかけやすいのは何でだろう。

 

今日も一人だったけど、寂しくないことに気づいた。寧ろ楽しい。

仲良さそうな人たちを見ても、微笑ましいなと思うばかり。

今は精神的に調子がいいかもしれない。

 

そういえば昔から、一人よりも大人数でいるときに、孤独を感じやすい。

 

例えば集団での飲み会。それぞれにワイワイやっている中、ポツンと一人、

どうしていいか分からなくなる。

椅子取りゲームで自分だけ、座る場所がないような、心もとない感じ。

 

お酒の力を借りれないので、ひたすらご飯を食べたりする。

大体誰かが声をかけてくれ、本当に一人ぼっちになることは無かったけど。

社交的な人たち、ありがとう。

 

人の輪の中で、素直に自分自身で居る、ということが、出来ない。

育つ過程で身についてしまった、人付き合いのひな形なんだろう。

気を張った状態で人付き合いしがちだ。

 

もう要らないひな形だが、心理的な問題は変えていくのが難しい。

気づいているだけ、大きな一歩かな。

 

最近思うのは、自我がしっかり育ってようやく

人と一緒に居られるようになるのでは、ということ。

 

自分をしっかり生きる。

自分勝手という意味ではなく、やりたくてやっているか。

やらなくてはいけないことも、もちろんあるけど

主体的に生きているか、ということ。

 

でも、人の話を聞いていても、自分を省みても、思う。

好きなようにするって、多くの人にとって怖いことなんだろうな、と。

 

 

紅葉の話だったのに。

 

帰宅して、前から作りたかったお菓子を焼いた。

甘酒と米粉で作る、砂糖不使用のかぼちゃのケーキだ。

 

無事に完成。でも正直、味がしない。

ただ、食感がとてもよく、半分くらいペロリと食べてしまった。