つながり

「風の時代」

 

この言葉、どれくらい知られているんだろう。

私は占星術に興味があるから知っているけど。(意味は検索してみてください)

 

昨年の春からブログを始めて、10ヶ月ほどになる。

どうでもいい事ばかり書いてきたが、自分としてはいい息抜きになっている。

中には、恥ずかしくなって消した記事もあるが。←やらかしてばかり

 

暫くブログをやってみて、しみじみ思った。繋がりの時代なんだな、と。

特にここ、はてなブログは、ユーザー同士が繋がりを楽しんでいる雰囲気が強くある。

 

SNSが普及して久しいのに何を今さら…」と呆れられそうだが、

ブログという形態でも「繋がり」を楽しんでいるのが、私には意外だった。

 

「ブログ=個人的な日記」のようなイメージがあったからかもしれない。

文章を綴るというのは、静かで孤独でとても個人的な行為だと思っていたし

ブログでこんなにコミュニケーションが活発だなんて、思いもよらなかった。

 

十数年前にブログを書いていた頃、管理人と読者がやりとりできるのは

コメント欄くらいしかなかった。あとはメールくらいだろうか。

 

当時も私は情けないボヤキを綴っていたのだが、

時どきコメントをくれる稀有な読者の方が居た。私より少し年上の男性だった。

 

ハッキリとは覚えていないのだが、彼のサイトにアクセスすると

アイコンか何かが顔写真だったことと、女装が趣味のようなことを書いてあった。

 

正直、最初は少し驚いたけど

「へー、そんな方もいるんだな」位にしか思わなかった。

コメントをもらっては、返信していた。

言葉の印象から、優しく繊細そうな人だと感じた。

 

覚えているのは、私が「すべては一つである」という、仏教哲学だったり

精神世界で言われる事柄について書いたときのこと。(内容は忘れた)

彼はジンジャーマンクッキーの例を挙げながら、共感的なコメントをくれた。

 

クッキーの生地を伸ばして人型に抜いていく。

そうすると沢山の人間が出来る。けどそれは、もともとは一つにまとめた生地だった。

私たちは一見バラバラだけど、一つの同じ物から出来ているんだ、と。

確かそんな内容だった。

 

未だに「全ては一つ」を(体感的に)理解できない私だが

そのコメントはとても腑に落ちたし、今でも分かりやすいな、と思う。

 

一度頂いたコメントに対し、私が不快感を示した時も

彼は怒るどころか、申し訳なさそうなコメントをくれた。

当時の私はなぜあんなに感情的で幼稚だったんだろう。(今も未熟だけど…)

こちらの方が申し訳ない。

 

ブログを止めてから、繋がりは無くなってしまったけど

おそらく唯一の読者だったと思う。何だかとても懐かしい。

 

彼は世界のどこかで、元気に、幸せにしているだろうか。

ひどく繊細で柔らかな心を持っていそうな彼に、何かよりどころがあるだろうか。

 

以前、こんな記事を書きました。

heeja123.hatenablog.com

 

風の時代は、自分らしさを出して、気の合う人と繋がっていく時代。

マイペースに文章を書くために、はてなスターを非表示にしたけど

少しはオープンでいる事も大切かもしれない、と近ごろは思う。

 

リアルでも積極的に自分から話しかける方ではないけれど、

完全に閉ざしているのと、たとえ受け身でも

コミュニケーションを取れる状態にしておくことは、全然違うのかもしれない。

 

とはいえ、まだ怖い。

 

すぐに出来そうにはないが、心の準備が出来たら

はてなスターをそっと復活させようかと思っている。

 

(とか言いつつ、ずっと閉ざしているかもしれないが)